正しさを「使う」人からは、(そのTPOによるけど)可能な限り全速力でフェードアウトすることをじぶんに許可している。
それなりに長いこと大人をやってきて得たぼくにとっての生きる知恵だ。
(絶対的なものなどないというのに)
正しさを振りかざす人たちに共通しているのは、弱さだと思う。
外見はどうあれ、その実は臆病者だ。
別にそれが悪いわけではない。
ただ、その心と身体の表面に貼り付けた衣がなければ自己紹介ができないであろうことにはかなしみを覚える。
「より善い」正しさを追求するのは好いと思う。
正しさに形を定めていないということは、
「完璧」や「完全」や「絶対」がただの概念であることを理解しているということだから。
何かに対して反対(アンチ)の姿勢を取ると、
その瞬間、じぶんの世界に「敵」が生まれる。
抗わなければ、
敵が生まれることはない。
敵が無い状態、
それが「無敵」。
それこそが、絶対なんていうありもしないものを使うことなく「最強」だろう。
怒りの裏には怖さがあって、その底にはかなしみがあることが多い。
怖すぎるが故にそこを見ないようにしないと生きてこれなかった人がたくさんたくさんいるんだろうね。
抵抗を、やめてみたら良いと思うよ。
降参してみたら。
『もう、お手上げ!!!』って。
そういえばさあ、
お手上げのポーズって、
赤ちゃんみたいだし、
これから何でも抱きしめることができる姿勢だねえ。