あんまり、ものごとを勝ち負けとかグラデーションのないもので単純に断じたくはないんだけど、
ぼくはこどもたちの「生きる力」「生きていく力」を育てたいと思っていて、
それについて説明するのにわかりやすいかな?と思ったので「勝ち負け」を使ってみる。
「生きてく力」は「生き抜く力」で、
それは「生きたい」というじぶんの願いから生まれるものだと思っている。
(「生かされる」とか「生きることを強制される」ことからは生まれにくい。)
じぶんの中から湧き上がってきたものじゃなければ、脆い。
何かイレギュラーな事態が起こると、かんたんに揺らいでしまう(ようなきがする)。
だから、
生き抜く力が備わっている状態を「勝ち」と定義した場合、
今ある安定や成功パターンに縋(すが)りつこうとしてる時点で、負け。
「人まかせ」だから。
これからの安定や成功パターンをその人が「作ろう」としてるなら、勝てる見込みが生まれる。
『別に負け組のままでいいし』も「負け」。
残念ながら、「生き抜く力」を備えていなければ、そのうち自然に淘汰されていく(はず)。
ただ、個々が弱いままでも生きていけるコミュニティやしくみをつくろうとしてるなら話は別で、
それも広い意味で「生き抜く力」だと思っている。
「自発的」かどうかは、ものすごく重要なポイント。
どれだけ勝ち組のレールに乗っても(じぶんのこどもをそれに乗せても)、
じぶんの中から湧き出てくるものがなければ、
「ほんとうのところ」は、ずーっと不安定なままだと思うよ。
勝ち続けられる道を行くのでなく、
何度負けても立ち上がり歩いていける力を育てよう。