先日のお父さんバンクの出張で、
ごはんの後の自由時間に、3兄妹へ絵本のよみきかせをしました。
その直前にケンカしたりしてて下の子がちょっとグズりぎみだったんだけど、
その時にベジは何をやった(意識していた)かってってのは何かの参考になるかしらん?と思い書いてみます。
ベジの読み聞かせ方は…
「これこれこう!」と一言で言えるセオリーってのははっきり言って、ないです。
ただ。
その時々でこどものきもちに「どう寄り添うか」ってことは意識しています。
この時は
ストーリー上の転換点、文章の区切り、ページをめくる前などに
こどもに顔を向け、(少しオーバーでも)覗き込むようにして顔を見ました。
この時は下の子が特に、直前の兄弟ケンカでお兄ちゃんにやられたのを引きずっているようだったので、
「あなたのことを見ている(きにかけている)よ」というサインでした。
もっというと、「あなたは注目に値するたいせつな存在なんだよ」ということ。
まあ、
これは絵本に限らずなんだけど。
読み方としては
抑揚をつけて「波」をつくったり、
感情を込めたり、逆に場面によっては淡々と一本調子で読んだり。
登場人物全員を声の出し方やしゃべり方で演じ分けたり。
(この辺はこどもの好みに合わせる)
あと、これほんとよくやるってのは、
あえて脱線する。
ってこと。
絵本に書いてないことを即興で入れたり。
じぶんの感想を述べたり。
「これってどういうことだろうね?」
とかこどもに問いかけたり。
絵本の読み聞かせの、ただのリスナー/オーディエンスでなく、
「物語」に参加してもらう。
いろんな性格のいろんなキャラクターがいて、
その心の動きを感じてもらって。
それはいいとか悪いとかじゃなく、
そう「思うこと、感じること」が(アリかナシかで言ったら)「大アリ」なんだということを知って、
覚えておいてほしいなあと思うのです。
他者の心をわかってあげられるように。
わからないまでも、認めてあげられるように。
じぶんの中に湧き上がった感情を、じぶんで裁き、罰することのないように。
それらを、よみきかせという(日常生活の中でも)濃密なコミュニケーションの中から掴んでもらえたらなあ、と思うのです。