レクリエ日記(仮)

こどもが大好きで、いっしょに遊び楽しむことを通してこどもの「生きていく強さ」を育てたい『こども王子/こどもの笑顔クリエイター』、 「ベジ」こと浅野暁彦のブログです。(できる時に、更新。)

隘路でもないのに。(それはアイロニー?)

一日置きのランニング。

 

普段は涼しくて人通りが少ない夜に走っているんだけど、今日は別件で出かける用事があったのでついでに、と昼間に走った。

(ちなみに走る時もマスクはしていません)

最中、なんとも心がざわつかされることが起きた。

 

事の顛末はこうだ。

 

歩道を走っていたら、前から御婦人が歩いてくる。

あと5〜6mですれちがう…というところ、

御婦人がぼくの顔を見たであろう次の瞬間。

急に進路を変え、ぼくの前を横切る形ですぐ脇の路地に走り込んだ。

 

あまりにも不自然な動きだったので、その「意味」はすぐにわかった。

 

御婦人の進行方向側からぼくがマスクをせず走ってきたから、

どこの誰ともわからない、「もしかしたら新型コロナウィルスに感染しているかもしれない」ぼくの吐いた息を吸いたくないのだ、と。

 

いや、さすがにまさかな…と思ったが、

 

急に何かを思い出したとかなら動作が止まる方が自然だと思うし、

すれちがうぼくの邪魔にならないように避けようとしたのなら、わざわざ横切る必要がない。

それに、後ろを振り返ってみても彼女の元々の進行方向に彼女の姿はなかった。

 

…その不自然な動作をした理由として、他に何かあるだろうか?

 

『お前は汚い、有害な存在だ』と言われたようなきもちになり、

怒りが湧いてきてお腹のあたりにどろっとしたものを感じた。

 

もう少し進んだ先で折り返し来た道を引き返して家に帰るつもりだったし、

そして「もしかしてコロナをきにされているのですか?」、「同じことをあなたがされたらどう感じますか?」と訊いてみようかとも思ったけど、

やめた。

 

怒り…に限らないが、感情に振り回されて行動するとろくなことにならない。

それに、

どれだけ丁寧に訊いたとしても、その行為はきっと彼女にとっては暴力だと思ったからだ。

 

帰宅して少し長めにシャワーを浴び、落ち着いて先ほどの出来事を振り返ってみた。

 

たぶん、

彼女はぼくを汚らわしいものとして貶めるつもりなんてなくて、

「突然のことに驚き、ただただ怖くてとっさに逃げ出してしまった」だけなんだろうな、と思った。

 

なんのことはない。

生物として、至極真っ当な反応だ。

 

怒りは薄れたが、

怒りを通り越して、彼女がとても哀れに思えてしまった。

 

彼女は普段から、どれだけ怯えて暮らしてきたのだろう。

そして、この先いつまで怯え続けていくのだろう、と。

 

救おうとなどしないばかりか、意図的に安心材料となる情報もひた隠し、

【ひたすら脅かし続ける奴ら】の罪はやはり、重い。