小学校5年生の娘がいます。
本人の将来のことを考えて、この先選べる選択肢を増やすため、また何が向いているのかもわからないので、複数の塾や習いごとに通わせています。
親の目から見てもまじめな方で、面倒臭がって行きたがらないということもないのですが、何ヶ月かするとだんだん疲れたような感じが見えてきて、よくよく話を聞いてみると「嫌なわけではないけどすすんでやりたいと思えない」となり、これまで辞めた習い事がいくつもあります。
私は必ずしも「石の上にも三年」とは思っていなくて、面白いと感じないものを無理して続ける必要はないと思う方なのですが、すぐ辞めてしまうことが続いたりすると正直、がっかりする気持ちもあります。(ピアノと書道は昔から続いています)
親としては多少お金がかかっても今のうちにいろんなことを身につけておいてほしいのですが…。
習い事の数はいくつまでにした方がいいとか、基準のようなものがあったりするのでしょうか?
塾や習い事についてのベジさんの考えをきかせてください。
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ご質問ありがとうございます。
( ´ ▽ ` )ノ
とてもお子さん想いの親御さんですね。
無理やり続けさせることがないというのはとてもいいなあと思います。
(๑′ᴗ‵๑)
そして「将来のための」塾や習い事についてのぼくの考え、ですね。
もしかしたらご自身でもうっすらおきづきではないのかなと思いますが…
できることが多い方がよい、とは限りませんよ。
(๑ÒㅅÓ)ノ
これまで一般的には選択肢があること/多い方が幸福だと考えられてきたように思います。
もちろん無いよりはあった方がいいのですが、問題はその「質」です。
そしてその「質」とは、相対的ではなく絶対的に決まるものです。
その選択肢にどれだけ「社会が」価値を認めていようが、「本人が」価値を感じていなければ、すべてが無駄になるとは言わないまでも、ほとんど意味がありません。
【できる(ようになった)こと】と、【それをすることで得られるもの】がちゃんとリンクしてその人の心を満たすものであって初めて、人は幸福を感じることができるのではないでしょうか。
以前から散々言われていることですが、
これからの時代はゼネラリスト(なんでも人並みにできる人)よりもスペシャリスト(ひとつのことに秀でた専門家)が必要とされるようになります。
そしてそれは今後、より加速していきます。
なぜか?
どこかに勤めて働くことがマジョリティである時代は、まだしばらくの間は続くでしょう。
しかし、ですよ。
人工知能と機械で代替できる作業(※この先もどんどん増えていきます)があったら。
人権なんていうめんどくさいものがあって、最低限とはいえ給与と休暇が必要で、
文句を言う口を持ってて、急に病気で倒れたりストライキを起こしかねない不確実性(≒リスク)の塊でしかない人間を優先する理由って、
経営者の立場からすると何があるんでしょうか?
ここで理想を語ったところで現実のこの流れは変えられません。
できることが増えることによって、
将来お子さんは「現時点での」社会の尺度による豊かさ(幸福とされているもの)を、たくさん獲得しているかもしれません。
前述の通り、ここで「本人がどう感じるのか」が何よりも重要です。
「たしかに親の言った通りだった。言う通りにしていてよかった」と思うこともあるでしょう。
そこに本人が納得しているならばそれでいいんです。
ただ、そうでなかった場合は…?
今現在お子さん本人が反抗しないまでも、『しかたがないから塾や習い事に通う』と思っている場合、つまり少なからず「強いられている」と捉えたままで大人になった場合は…?
過去(こども時代)に埋めたくても埋めることのできなかった隙間を埋めようとする可能性は高いと思いますよ。
人は、ただ得られればいいのではないんです。
他人が決めた「どうやらじぶんを満たしてくれるらしいもの」を、本心から得たいとは思っていないものです。
「自分で得たいものを、得たい」んです。
ちょっと関係してるやつ
↓
習い事はどの程度にすべきか、なんて基準も目安もありませんよ。
お子さんが心から楽しんだり、止めてもやるようなものに出会えたら、できるだけやらせてあげてください。
いくらでも貪欲に吸収するはずです。
娘さんは「現時点では」、ピアノと書道でそうなる可能性は高いですよね。
ただ、一点注意してほしいんですが、
スペシャリストがより求められるようになるとは言いましたが、その分野の「頂点を極める」方向で目指すのはあまりおすすめしません。
(もちろん、本人がその分野で世界一になりたいと言ったら、頭ごなしに否定はせずにその意思を確認した上で全力で応援してあげてほしいです)
得意なものや好きなものをそれぞれ「かけ合わせてできる独自の分野」でのスペシャリストを目指すのがいいと思います。
単純に考えて、その方がより「尖る」ことができて、かつ自分の「面積」(≒闘える場面)が増えるからです。
(この辺は西野亮廣さんの著書でも読んでもらえたらより深く理解してもらえるんじゃないかなと思います)
まだそこまでのものをお子さんが見つけられてないなら、
なんとなく訊いてみてお子さんが「興味がある」と答えた習い事に【数打ちゃ当たる方式】で手当たり次第に通わせる
…のではなく、
『なぜそれに興味を持ったか』、
『どんなところが面白そうと思うのか』など、
しっかり対話してとことん掘り下げてからにしてほしいなと思います。
その子にとっての宝物を探し出せるスキルに出会える「精度」は、確実に高まると思いますよ!
( ´ ▽ ` )ノ
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