財布の中には明日生きるのにじゅうぶんすぎるほどのお金が入っていて、
死にはしないはずなのに、
困ることなんてないはずなのに、
「ぼんやりとした不安」にからだを包み込まれ、じわじわと蝕まれているきぶんになるのは、
お金以外にも必要なものがあるということの証明だなあと思う。
ぼくが言いたいのは、
「たいせつなのはお金じゃないよね!」
ってことじゃなくて、
「お金だけじゃないよね!」だ。
お金はたいせつだよ。
正確に言うと、
信用を数値化したすこぶる汎用的なツールだから、
単純に考えて、
たくさん持ってればそれだけ場面場面で「切れるカードが増える」と言い換えることができる。
ただ、
それはそこに意識的になっている人、
意識的になれている状態の人にとってはそうだけど、
ただ持っててもしょうがない。
お金で安心を買うのを止めはしないけど、
それに慣れてしまってる人は、
安心を買い続けなければならないことに、
じぶんはそういうもんだって、じぶんで決めつけちゃってることにきづいているのかな?ってのは思う。
「守っていないとだめ」な存在だって烙印を押しちゃうのは、
それだけなのはどうかやめてほしいって思ってる。
ぼくはたぶん、
手を替え品を替え、言葉を変え、
それが言いたいんだな。