ぼくはこどもと遊ぶのももちろん得意だけど、
こども同士のケンカを解決するのもめちゃめちゃ得意です。
どうやるのかって?
まあ、ちょっと考えてみてください。
ひとつずつ、ヒントを出していきましょう。
まず、
・決して特別な「テクニック」ではありません。
やろうと思えば誰にでもできることです。
次に、
・ モノは使いません。
必要ないからです。
たとえ話をするのに使うのは別にかまわないけど。
『あ、じゃあトークで何か楽しませちゃうとかってこと?』って思いましたか?
それはTPOにもよるけど基本的に、
・目の前の問題から目を反らせるようなことやごまかすことはしません。
優しく叱るってこと?って?
近くなったけど、根本的に違います。
・絶対に強要や強制はしません。
「とは言ったって、仲直りさせようと思ったらケンカは良くないってことを理解させなきゃダメでしょう?」って?
いいえ。それこそが一番やってはダメなことです。
よく考えてみてください。
よく思い出してみてください。
あなたはこどもの時、大人が言ってくる「仲良くしろ」だの
ろくに話もきいてもらえず言い渡される「喧嘩両成敗」だの
それらに理不尽さを感じたことはありませんか?
…でしょ?
そして、そもそもぼくはこどもたちが仲直りをすることを目的にはしていません。
仲裁しようと思っていません。
仲直りは、本当の解決の先にある副産物でしかありません。
「意味がわからない!じゃあ一体どうしたらいいの?」って?
それは、
感情が昂ぶっているこどもの心に寄り添って、
その子(達)の中にある正しさを認めて、受け取ろうとすることです。
そのプロセスを経て、
ぼくが目指しているのは、その子達の「納得」です。
「納得」は全てに優先します。それが、どこの誰であろうと。
そして「そこ」にこどもと一緒に行くためには、時間と忍耐力が必要です。
いつまでかかるかわからんけど、しょうがない。
だって機械じゃないんだもん。
でも、
『いつまでだって、どこまでだってあなたに付き合うぜ』って姿勢は、
ほんとにそのつもりでいないとバレて、拗れる。
結局、「冴えた」やり方なんてないんです。たぶんね。
「問題」を見るのでなく、その子の表情を見つめて。
その奥のきもちに。「心」に向き合うこと。
それがたったひとつの「地味な」、しかし「確かな」やり方だと思っています。
One to One の日に。