ゲーム『ドラゴンクエスト』の中の呪文のひとつだ。
呪文の効果は…
「なにが起こるかわからない」。
想像したとおりのことかもしれない。
想像以上のこと、
さらには想像だにしなかったことかもしれないし、
望ましいこととも限らない。
わざわざMPを消費したのに、
ダメージを受けたり、「損」することもある。
ただ、
「なにか」は起こる。
(なにも起こらなくても、「なにも起こらないということ」が起きたということ)
「今」と、パルプンテを唱えた次の瞬間と、
そのギャップがおもしろい。
こどもがその眼に映るもの全てに、
じぶんの好奇心と体力を使っていろんなことをやってみるのは、
そういうことなんじゃないかなあ。
常に実験&冒険してる。
ちなみにぼくは小さな頃、
自宅のベランダに「水を入れたコップを出しっぱなしにする」という実験をしたことがある。
毎日観察して、
数日後、明らかに状態に変化が見られた。
コップに手を入れてみると、水が「ぬるっ」と、ぬめっていた。
「水が!!!なんか変わった!!!」
うん。
水が腐ったってだけなんだけどね。笑
でもその時、
「じぶんはとんでもない世紀の大発見をしたかもしれない!!!」
と思って、とても興奮したのを覚えている。
じぶんの想像だにしないことが起きる。
それは、「行動する理由」になると思う。
だって…
この先に起こることが全部わかってたら、死ぬほどつまんなくない?
たぶん痛い目にも遭うし、つらいこと、悲しいこともあるだろう。
でも、
それらすべてをひっくるめて「失敗じゃなく、経験だ」と捉えるスタンスが、
人生というロールプレイングゲームを楽しむための秘訣だと思っている。
それを知らずに、無意識でやり続けるこどもたちは、
チャレンジャーであり、勇者だ、とも。
やっぱりこどもはぼくにとっての人間として生きる上での先生だなあと思う。