レクリエ日記(仮)

こどもが大好きで、いっしょに遊び楽しむことを通してこどもの「生きていく強さ」を育てたい『こども王子/こどもの笑顔クリエイター』、 「ベジ」こと浅野暁彦のブログです。(できる時に、更新。)

「これから」のベジーシッターの話をしよう

前回 

recrea.hatenablog.com

 

からの続き。

 

個人による出張シッターという概念、そしてそれによってこどもを中心に家族の笑顔が増えるというイメージ。

それらの「広がり」という点と、

アンパンマンになりたい」というぼくの夢。

そのふたつが、「このままでは難しい、遠いな」と感じていたところ。

 

先日、何度もリピートしてもらっているママさんの久しぶりのシッターご依頼から話がふくらんで、

同じくリピートしてくれているママ友&お子さんといっしょに2家族+ベジでお泊り会をしてきたんだけど、

(楽しすぎてこどもからお泊りおかわり!のリクエストがあり、結局2泊になった!笑)

3日目の昼にママさんのおうちで、こどもたちはゲームしたり、ぼくら大人3人は互いの近況報告などをしていた。

 

その中でシッター活動開始当初からの「おきもち制」というスタイルについての話になったのだけど、

ベジ的にちいとばかし、否、だいぶショッキングな話をされたのです。

 

その時の話の趣旨をまとめて、また箇条書きにしてみます。

(書いててまたちと胸が痛いけど(´;ω;`) )

 

 

・ぼくが受け取り下手なことで、相手を苦しくさせてしまう

 

ぼくとしては、ただでさえこどもたちと遊ばせてもらってありがとうなのに、

おきもちまでいただいたら、「盗人に追い銭」ならぬ「遊び人に追い銭」である。

だから時に『申し訳ない』ってきもちが出てしまうんだけど、

 

マ「お金も『愛』だし、ママたちからしたってほんとにありがたいしベジさんにあげたいんだから、遠慮なく、喜んで受け取ってほしいんだよ」

 

マ「ていうか申し訳なさ出されると、喜んでほしかったのにそのまま受け取ってもらえないことでテンション下がる」「だよねー」

 

マ「それに、ベジさん固定収入ないんだから、お金なくて死なないまでも病気になって倒れちゃったりしたら、『わたしがあの時もっとお金を渡していれば…!』ってなっちゃうじゃん!」「うん、それほんとかんべんですよ」

 

マジかー!(´;ω;`) 

 

 

 

・人に紹介をする時…とてもめんどくさい!

 

お二人には、ぼくのことをたくさんの方に紹介してもらっている(いつもマジがとうございます!!(´;ω;`) )のだけど、

その際、「おきもち制」というスタイルは紹介する側にとってとてもやっかい、とのことだった。

 

なぜなら、「今現在一般的でない」こと、「基準がない」ことによって「これこれこう!」という説明では済まないのだそうだ。

そしたら、「なぜそういうスタイルなのかとかその人に直接説明するから、連絡をぼくに振って〜」と言ったのだけど、話はそう単純ではないらしかった。

それをすれば確かにぼくの理念?はわかってもらえるかもしれない、けどその人たちからすると、

『相場より少ない額→ベジさん不服→紹介をしてくれた◯◯さんに対して失礼になる→それはいけない!』という意識が働いて、

結局「みなさんはいったいいくらくらいを払われてるんでしょうか…?」って話になるんだよ、

だからベジさんに説明してもらったとしても意味ない、と。

 

  

マジかーー!!(´;ω;`) (2回目)

 

 

ならない!

不服に!!ならないから!!

遊ばせてくれるだけでそれはもう「ふくふく」してっから!! (´;ω;`) 

 

よく「ほんとにタダでいいの?」ってきかれるけど、

「いいよー!( ´ ▽ ` )ノ」って言って、交通費のみをいただいても、

ぼくはこどもと遊ぶのがほんとに好きなんだってわかってもらえたーと思って、それもすごくうれしいんだけどね…。

 

ほんで、

そのママさんたち的には

「明朗会計の料金制にしてもらえると、紹介するにもすごく助かる!

それに名実ともにプロフェッショナルなわけだから、初めてのママさんたちもより安心感が増すよ!」

ってことだった。 

  

 

そして、ぼく的に一番シビアだったのがこれ。

 

 

・すごく助かる、けど…同時に家庭に問題の種を撒いてるんじゃない?

 

これまで、シッター依頼は全てママさんたちからだった。

パパさんたちと直に接することも何度もあったけど、依頼はママさんたちから。

 

ぼくはこどもと遊べてうれしい→ハッピー。

こどもはハードに遊んでもらえてうれしい→ハッピー。

親御さんはこどもを見てもらえて助かる上、楽しませてもらえてうれしい→ハッピー。

 

三方よし」でみんなハッピーやん、と思っていた。

 

が。

 

突きつけられたのは、

「親御さん」とひとくくりにしてではなく、「パパさん」のきもちにクローズアップしてみた時、

「果たして彼らはほんとにハッピーか?」

という問いだった。 

 

要は、

パパさんたちの立つ瀬がないんじゃない?ってこと。

 

それは以前から実際にパパさんである友人からも指摘されていたし、自分でもわかっていた。

 

「そりゃあ父親なら誰だって自分のこどもと遊びたいよ。喜ばせてあげたいよ。

でも父親一家の大黒柱であることが多いし、家族を養う責任を背負ってる。

きにいらないやつにも頭を下げて、必死に、それこそ身を粉にして働いてる。

たまの休みの日にこどもに遊んでって言われてもきもちと体がついてかないこともある。

そんなところに、どこの馬の骨ともしらない男(ベジ)が颯爽と現れて、超楽しそうに遊んで、

結果こどもとママにキャーキャー言われてる。

そんなの、たぶん手放しで喜べないよ。

俺はベジ君のこといろいろわかってるからいいけど、ベジ君のこと知らない父親たちからしたら

『おいしいとこだけ持っていきやがってなんだあの野郎は』ってなるんじゃない。」

 

そういう心の動きがあるだろうことはわかってたけど、

役割分担で、できる人ができることやって、それでこどもが笑えるならいいじゃん、

ぼくは敵じゃなくてパパさんあなたの味方だよ、協力していっしょにこどもを育てていこうよ、

それはできる、って思ってた。

 

んで、ママさんたちとの話に戻ってくるけど、

…実際にはそうはならないんだって。

 

パパさんたちのそのもどかしさが、やりきれなさが、いらだちや怒りになって、ママさんやこどもに向けられてしまうんだって。

 

そうするとどうなるって、

ケンカになるよね。

いいとこ不機嫌でとどまったとして、

その空気が、ひいては家庭内不和につながってるよ。

てか、そういう話実際に聞いてる。

でも善意でやってくれてるベジさんには、どうしてくれんのってあたることどころか、

それを話すこともできないんだよ、って。

 

 

……

 

………

 

 

マジかーーー!!!(´;ω;`) (3回目)

 

 

それ聞いて、

 

凹んだ。

まじで凹んだ。

 

ひょっとして、おれシッターなんてやらないほうがよかったんじゃないかと思った。

あくまでも自分のためにやってきたけど、

自分が好きなことでひとのためにもなるなら素敵じゃん、って

自分が関わった家族がハッピーになるなんて最高じゃん、って

よかれと思ってたけど、全然よくなかったのか、って。

 

もちろん全部のご家庭がそうなわけじゃないよ、と言ってもらえたけど。

 

 

ぼくの中に「受け取る」ということにブロックがあるままで、

そしてパパさんたちのきもちについてなおざりにしたままでは、

みんなから愛されて信頼される「アンパンマン」になるのは難しいんじゃない?

 

でもベジさんが趣味だったのをビジネスにして「お金をもらう」って決めることで、

それらをまるごと解決できるんじゃない?

 

って。

 

こどもを見てもらうためのお金を「払わせてあげる」こと、

(ママさんもだけど)特にパパさんたちの「愛」を発揮できる流れを作ってあげることで、

それが循環していって、みんながハッピーになるんじゃない?

 

って。

 

必要なのって、もうベジさんが「受け取る」覚悟するだけでしょ?

とはいえベジさんの人生だから、どうしても「趣味」でやり続けたいんだったらしょうがないけど、

そのままで「アンパンマンになりたい」って野望も捨てないって言われたら、

それはずるいと思うし、応援したくない。

「俺アンパンマンになるために覚悟決めます、ちゃんと受け取ります!」

って言ってくれたらうれしいし、これからも超応援したい!

 

って。

 

ぼくはそれでウンウン唸って、しばらく黙り込んでしまったけど…。

 

 

やっぱり、アンパンマンにはなりたいと思った。

 

大人みんながこどもに優しい、

「自分たちが育てなきゃ」じゃなく「みんなで育てたい」って自然に思えてる、

みんなハッピーな世界が見たいと思った。

 

だからそこでもう、選択肢は他になかったのです。

「こっち」を歩いてくんだな、ってのはその時点でもう決まってた。

(発表するまでに数日かかったけど。)

 

 

というわけで。

 

(だいぶはしょったり、セリフをわかりやすいよう意訳してたりするけど、)

これが、「これから」のベジーシッターが新たに生まれた、「誕生日」のお話でした。

 

 

内容的にとても言いにくかっただろうし、ぼくは素直に言うこと聞かない頑固者だし、それでも付き合ってくれて、新たなぼくを誕生させてくれたママ友のお二人に、超ありがとう。

文章を通じて、誕生に立ち会ってくてた皆さんにも、ありがとう。

 

 

さて。

ベジは果たしてほんとうに「アンパンマン」になれるのか?

 

それは…「これから」のお楽しみ!笑

 

(追記 その後、ドネーション制と料金制、どちらでも選べるハイブリッドスタイルにしました!詳しくはこちら!)