自分が傷つけられることが「無い」とわかるまで、
相手に受け入れられることが「保証」されるまで、
自分をさらけ出さないでいる人のなんと多いことか。
というか、むしろそれが普通というやつなんだろう。
かく言う自分だってずいぶんと長いことそうだった。
それは人の弱さだよ、と言ってしまえばそれまでだけど、
そこで止まってしまったら、悲しくなりはしないかい?
誰だって人にはそれぞれ笑えない背景があるんだろうし、
死ぬかもしれない危険を冒せない理由もあるんだろう。
でも、
安全地帯(それも思い込みでしかないんだけど)で、
何重にも重ね着した鎧と、持ちきれない量の武器で完全防備して、
「ここにいれば安全なんだ」と自分に言い聞かせて。
そんなことしなくたって、
もうすでに自分は「だいじょうぶ」なことに気づいてほしいんだけど、
どうしたらそれを伝えることができるのかわからず途方に暮れて、
言葉の限界を感じることがある。
その人の人生だからその人の好きにすればいいんだけど、
できることならいっしょに歩きたいと、期待してしまう。
自らとびこんで“wild side”を闊歩する人たち。
世間では彼らを「馬鹿」と、そう呼ぶのかもしれないけど、
たとえ震えるほど怖くてもドアを開け向こうに踏み出して、
喜びにからだを打ち震わせながら歩いていこうとする人の方が、ぼくは好きなんだ。
P.S.