小学校低学年の息子ですが、iPadのゲームが好きで帰宅後ずっとゲームをやっていてその姿を見るとモヤっとします。
宿題は一応やっていますが、イヤイヤやっている感じで更にモヤっとします。
ベジさんが親だった場合、
ゲーム、宿題についての対応はどうしますか?その理由も合わせて教えて下さい。
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ご質問ありがとうございます!
( ´ ▽ ` )ノ
はい、今回は皆さんお待ちかね、
「ゲームに首ったけな子への対応」です。
これはもう個人的には
飽きるまでやらせてみたら?
( ・∀・)
って言いたい。笑
お悩み相談されて、それに対するぼくの率直な回答って基本的にエクストリームなものになっちゃうんだけど、
それだとまず相談者の方は納得できないのよね。笑
無制限にやらせるにしたって、実際問題、親御さん仕事あったら預かり手がいないと学校や園は休ませらんないしね…。
ぼくは相談されても、人をコントロールする方法は教えられません。
(厳密には、コントロールに見えないコントロールはあるけど本質的じゃないので、重要度としては二の次)
問題は、相手の行動を問題だと捉えるじぶんの意識の方です。
(※誤解しないでほしいんだけど、それが悪いとは言ってないですからね?)
何度も言ってるし言い続けるけど、「納得は全てに優先する」のです。
だから、
相手に変わってほしいのであれば、「相手が納得し自ら進んでそうしようとするためには何が必要か」を考え、「それ」を提供することができたらそれでオケなのです。
じぶんの子であっても一緒です。(というか、例外はありません)
手っ取り早く「力」でもってこどもを変えることはできても、その効果は一時的でしかないし、
何より、遅かれ早かれ必ず「反動」があります。
それがじぶん(あなた)に返ってくるか、他の人へ向かうかの違いはあるけれども。
そして矢印がじぶんだった場合、それは平たくいうと「復讐」されるってことです。
(遅い場合は老後、じぶんが介護される側になった時とかにね)
不安を煽るのって好きじゃないんだけど…悲しいけどこれ、事実なのよね。
で、じゃあどうするって、
「納得は全てに優先する」ってのは、当然あなたにっても、というかあなたにこそ必要なので、
あなたが「納得できる地点」にたどり着くために、まずはそこが「どんな場所なのか」、「何が障害となっているのか」を把握しましょう。
(決して「妥協できる地点」ではありませんよ。ここ重要。)
ベジが思うに、ゲーム中毒な子の親御さんがモヤっとする原因(ポイント)って、
・親の声がまるで聞こえてない、よくて生返事
→じぶんが軽く扱われているように感じて極めて不愉快
・ゲーム(や動画)に淡々と没頭している姿が異様
→無表情/心ここに在らずな姿に生気が感じられず、見ていて怖い
・逆に、ゲームに熱中しすぎるあまり喜怒哀楽が過度で異様
→現実と虚構の区別がつかず日常生活で問題行動を起こすのではと不安
・ゲームばかりやっていると生身の人間との社交性が失われる
→わが子には他人と良好な関係を築けるようになってほしいという願望
・ゲームしかしない(できない)大人になる
→こどもの将来を想像(悲観)して不安
まあ、ざっとこんなとこかな。
ただ、
これら全部、親の主観(感情)であって、
こどもはなんら問題だと思ってないのですよ。
「いや、こどもがまるで危機感を持ってないからこそ、親として監督する必要があるんじゃないか?」と言われるかもしれません。
確かに、それはごもっともです。
でも、
こども側からすると、そうやって監督…違う言い方をすると「管理」されることで、
「じぶんは信用されていない、取るに足らないだめな存在だ」という(無)意識を強め、自らを弱体化させていきます。
ちなみに「ゲームは一日1時間まで」といった「制限」も、実は逆効果で、余計にゲームへの渇望を増幅させています。
「限定商品、10個限り!」とかって言われたら特別感があってきになるでしょう?
「絶対に見てはいけません」って言われたらかえって見たくなるでしょう?(ex. 鶴の恩返し)
まあ、この辺は佐伯和也さんのブログをぜひ読んでみてください。
この記事とか
↓
さて、話を戻して、具体的な対応をどうしたらいいかについて書きますね。
そしてあなたがどうすれば納得できるのか。必要なのは
とにかく「対話」です。
もちろん「同じ目線の高さでの」それです。
ここでいう対話とは「対峙して会話すること」ではなく、さらに一歩進んだ「対等な立場でなされる話し合い」のことです。
イメージとしては、「仕事での大切な取引先との商談」が近いと思います。
こどもを養っているからといって「親の立場が上」という前提で話すのはやめてください。
一方的にこどもに条件をつきつけて「約束を守れなかったらゲーム没収」とかは絶対にしないでほしいです。
仮にこどもが条件を飲んだとしても、それは話し合いの体でなされる「脅迫」であって、「対話」なんかじゃないですから。
こどもが(決してやけくそでなく)じぶんから条件をつけてくる or お互い納得の上で約束をするのならそれはオケです。
その約束は紙に書くなり、動画を撮るなり、必ず見える(後から互いに確認できる)形にして残してください。
まあ…なんだかんだでたぶん破られるけどね!笑
でも約束破られたら、チャンスですよ。
こちらのいうことをきかせられる理由ができて、ゲーム機を取り上げる/制限することができるから
…ではありません。
人と交わす約束の重みを理解できるようになるからです。
「じぶんごと」だからこそ、実感として重く受け止められるようになるんです。
ペナルティを設定していたなら、「絶対に」守らせましょう。
絶対に、です。
こどもが泣こうが喚こうが、絶対に折れてはいけません。(しんどいと思うけど)
そこで甘さを見せたら「泣けば、ごねれば通る」を学習してしまいます。
そのかわりといってはなんですが、
ペナルティをきっちりと受けたなら前回の約束はチャラにして、
ただし約束が守られなかったことをきっちり踏まえた上で、
改めて同じ目線の高さで「対話」してください。
そして新たに約束を取り決めましょう。
その繰り返しが重要です。
ちなみに最低でも3回くらいは覚悟しといてください。
きっちり約束を守れば(約束の範囲内で)好きなだけゲームができて、小言も何も言われないということの快適さを実感すれば、
『じぶんのやりたいことをやるためには、大変ではあっても親にじぶんのきもちをしっかり伝えて、それができる環境を作ればいいんだ』
と、能動的に動くモチベーションになります。
それって、ものすごく本質的な「生き抜くための力」を伸ばす練習になりますよ。
それでも親御さん的には、お子さんの健康(特に視力とかね)も心配だろうし、やっぱりできればあんまりやってほしくないとは思うけど、
(極端な例だけど、休憩を取らずにひたすらゲームやり続けて死んでしまったという事例も実際にあるしね)
「こどもが親のいうことをきいている状態」をよしとして安心してると、
こどもは親から見えないところでやりたいことをし始めますよ。
だってやりたいことが急に消えてなくなる、なんてことはないんだから。
そしてそれはたいていの場合、親からすると好ましい状況ではなくなっているはずです。(隠れて家から離れたゲーセンに入り浸るようになったりとか)
でもそうなるよう仕向けているのは親なんですよ。
そんなのって、笑えないでしょう?
子育てで一番こわいのはこどもがいうことをきかなくなることなんかではなく、親がこどもからの信頼を失うことです。
逆に考えてみてください。
最初は面倒で大変でも、きっちり向き合ってこどもとの人間関係(信頼関係)を作っておくことで、
こどもは親の手(もしくは声)が届くところに留まって呼びさえすればちゃんと戻ってきてくれます。
信頼を失って向き合ってもらえないのとどっちが望ましいでしょうか?
答えは出ていると思います。
さて、
宿題の方ですが、
イヤイヤでも、やるだけ偉いと思いますよ。笑
ぼくなら「やりたくなきゃやらないでもいい、ただしそれによって起こるデメリットもちゃんと引き受けなよね」と、やらないという選択肢も提示して、あとは本人に任せるかなあ。
個人的に、宿題は絶対にやらなければいけないものだとは思ってないんですね。
学校の先生からなんか言われるかもしれないけど、
なぜ宿題をやらなければいけないか?その理由をちゃんとじぶんの言葉で言える大人ってどれだけいるのかなあと。
それをこどもに説明できないのに「ルールだから」とか「みんなやってるから」なんて理由にもなってない理由で強制するとしたら、それはフェアじゃないし、卑怯というものだと思っています。
察するに、相談者さんはきっととてもまじめな方なのでしょう(多くの親御さんと同様に、ね)。
そこであなたがモヤっとするのは、
「やらなければいけないことを進んでやろうとしない」様をまざまざと見せつけられることで、
・『自分はちゃんとやる(やってきた)のに、ちゃんとやらないのなんてずるい、許せない』という嫉妬や怒りだったり、
・『皆と同じようにちゃんとやる子に育てないとじぶんが責められる』という責任感から来る恐怖や焦りだったり、
・『ほんとうはのびのび育ってほしいのに、子に苦痛を強いてしまっている』という罪悪感だったり、
かんたんには消化(あるいは昇華)できないぐるぐるした感情を抱えてしまう苦しさの表れなのかなと思います。
(´;ω;`)
ここで一番の問題は「相手に問題がある」と認識することであって、
さらにいうと(↑のゲームにも言えることなのですが)もっと本質的な問題は、
親御さんがじぶんのこともこどものことも「だいじょうぶ」だと思えていない(=心に余裕がない)ってこと。
そして、そこに意識が行っていないことです。
ほんとに念を押すけど、その状態にあることが「悪」ではないし、責めてないですよ?
そうなっちゃうのが古今東西、親御さんのあるあるすぎる「パターン」だから。
たいせつなのは、目指すべきなのは、
「決してじぶんを失わないこと」ではなくて、
「何度パターンにハマってもじぶんのまんなかに戻ってこれること」なのです。
その「いつの間にかパターンにはまってしまうこと」を思い出して、
意識的に「じぶんがだいじょうぶだと信じていられる状態」に戻ってこれるようになったら、
不安に思う瞬間がなくなることはありませんが、そのままずっと不安でい続けることはなくなります。
問題を問題でないと思えるじぶんでいられる時間を長くして、
(人との関わりの中で)じぶんでじぶんのしあわせを作っていけると信じていられること。
親御さんご自身も、お子さんも、そこを目指していってほしいと切に願います。
(๑′ᴗ‵๑)
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