こどもの言葉を鵜呑みにしてはいけません。
ただしそれは、「こどもの言葉なんて信用に値しない」ということでは決してありません。
「四角四面に、額面どおりに受け取ってはいけない」ということです。
彼らの感情が昂ぶっている時の言葉ならなおさら、です。
彼らは、じぶんの意思を伝える方法にたくさん種類があるってことをまだ知らない。
そもそもボキャブラリーが豊富でないし、
たくさん言葉を知っていても、そのチョイスを的確にできるとは限らない。
要は、感情の表現方法がまだ未熟ってこと。
例えば、
本人がものすごく楽しみにしていた遊園地にさあ出かけよう!と玄関で靴履こうとしたその時に、
死ぬほどどうでもいい理由で兄弟喧嘩おっぱじめて「もう行きたくない!」とかね。
こどもは(瞬間的に)実際にそう思ってるんだけど、
それがほんとうの本音でなく、一時的な、表面的なきもち(=気分)であろうことは親御さんなら誰だってわかると思います。
でも、だったらどうすればいいのか?
困ってしまいますよね。
そこで必要なのは、
ホンヤクコンニャク!
…はまだこの時代にはないので、
こどもの発言に、大人サイドが言葉を補ってあげたらいいです。
こんな時に、彼らがほんとうのほんとうに言いたいのは、
「もう遊園地なんて行きたくない!」
『…って思ってしまうくらいに今わたしは悲しい(苦しい)』
ってことです。
大人だって、ほんとうに悲しいときは泣くよね。
言葉にできなくて。
おんなじです。
もし、
こどもから「これこれこうでわたしは今こう感じてる!!!」って的確に言われたなら、
どんなにギャン泣きであっても、単純に不機嫌をぶつけられるよりは、
こっちも『なんとか受け止めてあげたいなあ』と思えるはずなのよね。
もっと言うと、
彼らは、じぶんの感情に振り回されて、
【どうしたらいいかわかんなくて】、
【もんのすごく困ってる】だけだからね。
(※まあ、大人だってそうなんだけど、そこについてはまた別の機会に。)
困ってる人にほんとうに必要なのは
罰じゃないし、他に満足できそうな代替案でもなくて。
じぶん以外の誰かから差し伸べられる手だったり、
抱きしめてくれる腕だったりするのですが。
「それ」をするためにも、
こどもが感情的に理不尽なことやわがままを言ってきた時、彼らの言葉の「向こう側」にあるきもちに焦点を合わせられるよう、
こども「××!!(←乱暴な言葉)(…って思ってしまうくらいに今わたしは◯◯だと感じているよ!)」
って頭の中で言葉を補ってあげることを試してみてください。
(๑′ᴗ‵๑)