こどもに対して、
「いい子にしてなさい!」
「いい子にしてたら〇〇してあげる」とかって、
あれ、何なんだろう。
「いい子」とは。
「これこれこうだ!」って答えられる人って、いる?
答えにつまる人って多いんじゃないだろうか。
「(お行儀の)いい子」
「(ききわけの)いい子」
とか、そんなあたりかな。
でも、その時々で大人の都合のいいようにニュアンス変えてることない?
それってこどもを「御する」前提があるんだよね。
大人の意図した通りにするのが「いい子」。
たださあ、言葉が通じるからって、
意図がそのまま通じるとは限らない。
語彙が少なければ、
それに付随する概念をまだ獲得していなくてもあたりまえだ。
「いい子」だなんて、わかんないよ。
(「いいかげんにして!」なんかもそうかな。)
わかんないから、
大人がしてほしくないことをそのままし続けたり(だってやめる理由がない)、
戸惑ったり、どうしようもなくなって泣いたり。
なんか知らんけど、どうやら怒られてるらしいというのはわかるから、
押し黙ったり。
それはこどもを「大人しくさせたかった(←ずっと前から思ってるけど変な話だよね)」大人の一時的な「勝利」ではあるけど、
しつけが成功したように見えるけど、実は何の解決にもなっとらん。
そして、
それ、こどもからしたら、時にとてもおそろしい「呪文」になるんだ。
「いい子にしてなさい!」
『それを言われるってことは、ぼく/わたしは今「いい子じゃない」。
いい子じゃないってことは、悪い子なのかなあ…。』
って思っちゃう子いると思うんだよなあ。
(ぼくがそのタイプだった)
「そっち」の方を真に受けちゃうの。
イライラするのはしょうがない。
人間だもの。
でも、そのせいで相手をどうにかしたいと思ったら、
「あなたは◯◯だ、あなたが〜〜したせいで私が嫌な思いをしている」といったジャッジメントでなく、
自分を主語にして、
「『私は』これこれこう思っているから、あなたに◯◯してほしい、◯◯してもらえる?」
って言ってみてほしい。
相手が大人ならもちろん。
こどもなら、なおのこと。
ベジさんからの、お願いです。
決して見下すんじゃなく、
かと言って見上げるんじゃなく、
同じ目線の高さで、じぶんと対等な人同士の対話であるとイメージして
じぶんの希望や要望を伝えてみてほしいんだよなあ。
拍子抜けするほどスッ、て伝わるのを実際に経験してもらったら、
「ああ〜。」って、わかってもらえるんじゃないかなと思ってます。
(๑′ᴗ‵๑)