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「号泣リターンズ」からの展開はことのほか早かった。
それまで「ママが傍にいない」という現実を受け入れたくないがために、
(もちろん意識してそうしていたわけではなく、そうすることしかできなかったのだが、)
頑に無言と、そして泣き叫ぶことで「バリアー」を張っていた來樹くん。
が。
泣き止んでからは、
ことばが届く。
スッ、と入る。
会話のキャッチボールが弾む。
「遊びに行く」ことについて、どうするか聞くと、
來樹くん「いく!(`・ω・´)」
ということで、
晴れて、代々木公園へ向かうことになりました!!!
ここまで長かった…!!!(´;ω;`)
あとね、まじめな話、
炎天下で滝のような汗をかきながらあらんかぎりの力でもって号泣してたので、
電池切れでいったん寝てはいるものの、体力的なことと熱中症なんかを心配してたのですよ。
彼にとにかく早く水分をとらせたかったんだけど、
ずっと立ち止まってたあたりにはコンビニも自販機もなくて、
カフェは見えてたけどコーヒー紅茶はカフェイン入ってるし(まあジュースかなんかはあったかもしれんけど)
どうすっかな〜と考えてた。
出発当初と比べると、動き的にHPが明らかに減ってるんだけど、
「(どこか知らんけど目的地に、)行く!(`・ω・´)」
という強い意志がその眼に感じられたので、
ぼくも『よし、行ける!(•̀ᴗ•́)』と思い、再出発!!
気持ち、声も張り気味で、
「お祭り、何があるかな〜!( ´ ▽ ` )ノ」
「楽しみだね〜!( ´ ▽ ` )ノ」
「あ!太鼓の音が聴こえてきたよ〜!( ´ ▽ ` )ノ」
など矢継ぎ早に声をかけ、息つく暇を与えない(笑)ようにして、
早歩きで代々木公園へと向かいました。
そして到着!
思った以上に賑わっていて、
ぼくも來樹くんも「ふわぁ〜!!」ってなった。
明らかにテンションが上がり、ぼくに小石を投げつけたりしてキャッキャと声を上げて遊ぶ來樹くん。
『よかった〜 (; ´ ▽ ` )ー3』
と内心ホッと胸をなでおろし、まずは飲み物を買うことに。
出店をいくつか見て回り、自分でほしいのを選んで
美紀さんから預かっていたお金を渡し、カルピスウォーターを買った來樹くん。
ぼくはミネラルウォーターを買い、歩道橋の階段に腰を下ろしてようやくの水分補給。
來樹くん「あけて!(`・ω・´)」
ペットボトルのキャップを開けられなかったのをぼくが開けたげたのだけど、
次の瞬間奪い取るようにして、両手で持ってゴクゴク飲んでいた。
『おお!いい飲みっぷりだねえ、いっぱい汗かいて、喉渇いてたもんね〜(´ー`)』
なんて思いながらぼくもミネラルウォーターを5口くらい飲んで一息ついたんだけど…
來樹くん「ゴク!ゴク!ゴク! (;`・ω・´)」
(´-`).。oO(うん…?
來樹くん「ゴク!ゴク!ゴク!ゴク! (;`・ω・´)」
(;´-`).。oO(え…?
來樹くん「ゴク!ゴク!ゴク!ゴク!ゴク!ゴク!(;`・ω・´)」
ベジ「ちょ、ちょーっと待って待って待って!(;´Д`)」
一息もつかずに飲み続けてるから、いったん落ち着かせるのにペットボトルを取り上げようとしたんだけど、
來樹くん、すごい力と執念で絶対に離そうとしない!
『あ、これ無理なやつだ…!(´-`)』と思い、ぼくが手を離したんだけど、
結局、
500mlペットを一気飲みしてしまった…!!!
『いくらなんでも、どんだけ喉渇いてたんだよ…!!』
『ていうかそんなに飲んでだいじょうぶかよ…!!?』
ぼくの心配などどこ吹く風。
夕暮れ前で少し涼しくなった風に吹かれ、すっきりした顔をしている來樹くん。
明らかに減っていたHPは、明らかに回復していました。
進撃の(小さな)巨人がついに息を吹き返したのです…!
歩道橋の壁の向こうを見やる超小型巨人(?)は次に何を狙う…!?
つづく!